インタビュー:コレット・デイビス先生

January 18, 2018

 

 

ヨガの先生であるColetteさん。

パートナーと共に2017年の1月から世界中を旅しているそうです。

 

そんな彼女は、どんな体験をし、何を感じているのでしょうか?
彼女のライフスタイルから、人生をさらに楽しむヒントを見つけてみてください

 

 

 

2017年9月 Collette Davis(コレット・デイビス)先生 インタビュー in バリ島ウブド

 

Collette:日本の皆さん、こんにちは。私の名前はコレット・デイビスです。ヨガインストラクター兼フリーランスライターをしています。2017年1月からパートナーと一緒に世界旅行に出て、2017年9月のいま現在バリで過ごしています。

 

Coco:これまでの旅はいかがでしたか?

 

Collette:人生が変わる経験になっています。いろいろな文化を経験し、様々な状況に身を置くことを通して、自分自身をより深く知る毎日で、「人生の学び」の理解を深める時間です。ヨガの教えでよく聞く、”執着心を手放す”とか、”流れに身を任せる”と言いますが、「自然の流れと共に生きる」ということを試されているように感じます。特にインドでは、どんな期待や執着も手放さないとやっていけませんでしたね。全く予期できないことが多くて、波乱万丈な日々でした。本能的であることや、心の耳を澄まして自分の直感を信じることが求められました。

 

Coco:特に印象に残っている出来事はありますか?

 

Collette:はい。例えば、乗り物に乗るとき。インドの中での初めての長距離移動で、ポンデチャリからキャラローという街に列車で行こうとしました。本来なら22時間くらいの旅になる予定だったはずが、実際には3日間の旅となって・・・

 

Coco:え?!

 

Collette:しかも、実際に動いたのは、2時間で移動できる距離だけだったんです。というのも、学生デモがあったみたいで、列車がずっと動かなくて、列車の中で一泊して、次の日起きてもまだ動いていなくて。しかも、後で知ったのですが、動いてないどころか、元の方向に戻っていたらしくて(笑)

 

Coco:うそ~!

 

Collette:それで、列車にもう一泊して。で、3日経ってもまだ動きそうになかったので、結局バスに乗って移動したんです。こんなことがいっぱい起こって、もう自分の力ではどうにもできないことだし、「OK~!」って明るく受け入れるしかなくって。

 

Coco:実は私もインドに行ったとき、同じようなことが起こりました、飛行機で。

 

Collette:やっぱり!

 

Coco:たしかに、こういうこと起きますよね。

 

Collette:そうそう。他には、バス停の到着地が看板に書いてあるところとは全然別のところだったりもしたし・・

 

Coco:そうやって分かりやすーくしてくれてるんですよね~(笑)

 

Collette:そもそもバス停は道脇に置いてあるプラスチックの椅子って感じで、本当に分かりやすく、見つけやすーくなってましたね~(笑)

 

Coco:たしかに。(苦笑)

 

Collette:だから、人に聞くことが必要になってくる。でも、私はもともと自立心が強くって、人に質問するってすごく苦手だったんです。そこが自分にとっての大きな課題であり、挑戦になりました。

 

Coco:そうだったんですねぇ。

 

Collette:自分自身がやらなくてはいけないことを常に知っている必要はないということを、受け入れること。だって何をすべきか常に把握しているって、無理だもの。特に、自分のコントロールが効かない状況の時は尚更ですよね。なので、すごく自分自身と向き合って、「人に頼るって、そんなに大したことじゃないんだ」ってことを学んだ瞬間でした。「サレンダー(手放す、身を委ねる)」ということが、インドで過ごした時間の一つの大きなテーマだったように感じます。

 

Coco:なるほど。他の国では、どんなことがありましたか?

 

Collette:アンコールワットにいた際に、とても心に残る経験をしました。海が近くてお寺の目の前のすごく綺麗な場所で、みんなが座って瞑想をしていたので、私も参加したんです。そしたら、静寂を強く感じ出して、その静けさがどんどんどんどん大きくなっていって・・・すごくダイナミックで、生き生きとしたパワフルな静けさに包まれたんです。そして次の瞬間に、朝陽が昇ってきたのを目にして、すごく心が動きました。というのも、その光の存在を強く感じて、私も光とともにいることを強く感じられて・・・こういう感覚を味わえるようになる、瞑想というツールを知っていることがとても幸せなことだなぁと、感謝の気持ちで満たされました。

 

Coco:すごく素敵な経験ですね。

 

Collette:そうなんです、強烈な出来事でした。

 

Coco:旅を続ける中で、ビーガン(菜食主義の中でも最も制約が多い食事の仕方)の食生活を続けることが大変だって伺いましたが・・

 

Collette:そうですね、大変な時もありました。でも、インドは、ヒンドゥー教などの教えもあって、菜食主義が浸透しているので全く問題なかったです。しかも、今の私の身体に本当に合った食事の仕方を新たに知ることもできました。私は長年消化の問題を抱えていて、食べるものにもすごく敏感で、サラダなどの、生で軽い食生活が中心だったんです。アーユルヴェーダ(古来インドの医学・教え)でいうヴァータ(3つの体質のうちの1つ)系の食事ですね。でも、今回インドで過ごしたことによって分かったことは、米やダール(豆を使った食事)などの温かくて重みのある食べ物を取り入れることで、自分の中のバランスが整い、調子が良くなったこと。これはとても面白い発見でした。

 

Coco:それは嬉しい発見ですね!そういえば、ヒマラヤ山脈でも過ごされたんですよね?

 

Collette:はい、1ヶ月ヒマラヤ山脈で過ごしたことでとってもよかったのは、その場所に何もなかったということ。1ヶ月滞在中ネットもなくって、誰にも電話しなくって、あ、ネットはあったけれど、ほとんど使っていなくて。栄養価が高い食事をとって、言ってみれば私たちは2人でヨガリトリート(ヨガがメインの旅)に行ってたみたいな感じ(笑)自然がいっぱいで空気が綺麗で、もう最高でした。そういう時間と空間を持てることは、本当に幸せなことですよね。

 

Coco:今はバリを中心に生活されているとのことですが、ここでの生活はいかがですか?

 

Collette:バリでは、ヘルシーな生活をすることはすごく簡単に感じます。自然とサーカディアンリズムに戻って、朝日とともに起きて、早めに寝て、そして今滞在している家の窓から素晴らしい自然が一望できるので、朝一番に大自然を目にして1日をスタートします。それから朝のサーダナ(主に精神性を磨くため日々行うこと、プラクティス)、お白湯にレモンを入れたホットレモンウォーターを飲んで、瞑想をして、スムージーを飲む。そして、その後近くのヨガスタジオに行きレッスンを受けて、3時くらいまで仕事をして、また夕方ヨガレッスンを受けに行っています。イギリスで生活していた頃と違うのは、ヨガを教えに出かけるんじゃなくって、教えてもらいにいっているということ。これは本当に幸せなことに感じます。自分で全部をしなきゃいけないという考えや、いつも頑張ってなきゃいけないという気持ちでなくても人生は大丈夫だと知っていることは、とても大事なことだと思います。特に、ヨガの先生って、孤独な作業が多い職業ですよね。いつも自分の内側と向き合って、レッスンの構成を考えるっていうのも、基本的には一人でする作業で、チームで動くことはほとんどない。だから、ヨガスタジオに身を置いて、ほかの人とつながる時間を持つっていうのは、すごくヘルシーなことだと思います。

 

Coco:精神的なプラクティス(内面磨き)はいつ頃確立されたんですか?

 

Collette:Cocoと一緒にTT(ヨガインストラクターの資格取得の為のコース)を受けた時ですね。

 

Coco:2014・・・13年くらいだったかな?

 

Collette:そうだよね、3年くらい前だよね。すごく内容が濃くって、マントラ(お経)とか、ヨガの色々な側面を知って、元々はヨガの先生になるつもりで受講したわけではなかったのですが、自分自身がやってみて本当によかったから、先生になろうと決心しました。もっとヨガを中心にしたライフスタイルを送りたいって思って。瞑想はもう何年かやったりやらなかったりしながら続けてるけど、サーダナをしっかり持つようになってから変わりましたね。 

 

Coco:サーダナを持つようになってから、ウェルネス(心と体の健康や人生の充実を意味する広義の意味の健康)はどう変わりましたか?

 

Collette:もう全然違いますね。いろんな理由が考えられるけど、まず一つに、自分自身のスペースを持てるようになったこと。人とのヘルシーな境界線を持つことの大切さを知ったこと。次に、自分自身のより深い部分とつながれるようになったこと。ヨガを練習した後だったり、チャンティング(お経。言葉を唱えることで瞑想と同じような感覚になる)の後だったり、気持ちと考えを切り離して、自分の内側にある、より深くて常にエネルギーに溢れていて平和な「わたし」とつながれるようになったこと。そして、プラクティスすればするほど、どんどんその穏やかなスペースに繋がれる感覚というのは強まっていく。日々プラクティスをすることで、どこにいたとしても、穏やかで落ち着いた自分自身に還れるようになるんです。プラクティスを毎日するようになるまで時間がかかりましたが、自分の中で大きな変化があったのは、「ソウルプレッジ(魂の誓約)」をした時ですね。

 

Coco:魂の誓約?すごい興味深いです!

 

Collette:Anna Forestという先生についてトレーニングを受けた時に、トレーニングの終盤で魂に誓う誓約書を書くという課題が出たんです。約束とか、コミットメントとかのレベルじゃなくって、魂に刻むように宣言するっていうもので。すごくパワフルなものでした。そこにわたしがまず書いたことは、「毎日ヨガの練習をする」。ヨガ自体はもう何年もしていたし、その時点で3年は教えていたけれど、毎日アーサナ(身体的に動くヨガ)はやっていなかったんです。もちろん自宅で練習はしていたけれど、レッスンで教えるクラスの予習というものが多くて、自分自身のヨガを深める為の練習ではなかった。それ以後、毎日ヨガを自分のためにも練習するようになって、本当に素晴らしい変化を感じています。でも、「毎日ヨガの練習をしよう」とか、何か新しい生活習慣を確立しようって決めた時は、自分自身に優しくする心掛けも大切です。すぐに変わったり、実践できるようなものじゃないものね。意志さえあれば、自然とできるようになる日がくるから。自分にあった食事方法を見つけるというのも一緒ですよね。

 

Coco:私の生徒さんでも、もっとヨガを中心としたヘルシーなライフスタイルを送りたいっていう方は多いのですが、ライフスタイルを変えるのが中々難しいとおっしゃる方も多くて。先生からのアドバイスは、自分に優しく、ゆっくりとシフトして、そして魂に誓う!ですね?

 

Collette:魂の制約は効果抜群!要するに、過程を信じるっていうことですね。自分が進みたい方向がわかっていたら、もう変化はすでに始まっている。ヨガのレッスンを受けたり、食べ物にも意識を持ってみたり・・一晩で大きく変わるものではないから。“Practice and all is coming”という有名な言葉があって、多くの場合「プラクティスすれば欲しいものは手に入る」というような解釈をされることが多いのですが、私たちの先生Leila Sadghee(レイラ・サジェヒー)は、「人生で何か大変なことが起きたとしても、常にしっかり対応するための準備が整っている状態であるためにプラクティスする」という意味もあると教えてくれました。プラクティスすることで、自分の器が磨かれ、キラキラで、神秘的で、素晴らしい私たちの本質である魂とつながること。そうすることで、どんな状況にも冷静に対応できる強さが身につくのです。普段の暮らしの中だと、頭や体がバラバラに作用していることが多いから、つながるっていうことは大切ですね。

 

Coco:頭と体もそうだし、自分自身と自然がつながる感覚も大切ですよね。

 

Collette:まさしく。つながっている感覚を取り戻すのは、すぐに分かることではないから、ゆっくりでも大丈夫。こんなにヨガをしている私だって、なんでまだハンドスタンドが出来ないのかわからないですし(笑)毎日「明日にはできるかも」って思ってます(笑)

 

Coco:トゥモーロートゥモーロー♬(ミュージカル「アニー」のテーマ曲)ですね(笑)

 

Collette:そうそう。現代って兎角すぐに結果を求めてしまいがちだけど、じっくり時間をかけてできるようになることもたくさんある。結果を求めることも悪いことではないけれど、その過程も楽しめたらいいですよね。私だって、バリに住むなんて思ってもいなかったのに、こんなに素敵なところで暮らせる日々を今実現できているから。人生って時に、想像を超えた素晴らしいものに出逢えたりもするものです。

 

Coco:本当にそうですよね。ちなみに、パーソナルマントラ(大事にしている言葉)ってありますか?

 

Collette:私がプラクティスをする中でよく課題として出てきたのが、本当の自分を見つけること、そしてその自分で人と関わることだったので、”True Heart Rise Up” (真実の心よ立ち上がれ)っていう言葉は大事にしています。でも、最近ちょっと変化してきているような気もしますね。こうやって時々自分と向き合って、「今自分が大切にしたいことは何?周りの人々、そしてこの世界に、私はどの様に貢献できる?」と自問すること自体が、とても意味のあることですよね。

 

Coco:おっしゃる通りだと思います。では、1年後はどんな毎日を送っていると思いますか?

 

Collette:あ~もう全然想像できないですね(笑)

 

Coco:(笑)そしたら…将来の自分に、どんな世界で暮らしていることを望みますか?

 

Collette:うーん…今と大体同じでいいかな!もしかしたら、もっと「安定」があると良いかもしれない。リトリート(ヨガがメインの旅)を定期的に開催できるような、素敵な場所を見つけられてたら嬉しいです。1年の半分はそこでレッスンやリトリートを開催して、半分は場所を貸し出して旅に出掛けて。もっと知識を身につけたり、たくさんのことを経験したい。色々な場所に出向くなど、流動的に生きることが好きなのですが、安定と流動性の良いバランスをもっと取れるようになっているといいですね。

 

Coco:素敵な未来予想図ですね!今日はたくさん素晴らしいお話をありがとうございました。

 

Collette:こちらこそどうもありがとうございました!

Please reload

More...

November 1, 2019

October 1, 2019

Please reload

Back Number

Please reload

Category